落ち葉や雑草の自家処理（堆肥化）にご協力をお願いします

　自然からの恵みである落ち葉や雑草が、可燃ごみとして年間を通じて相当な量が処理されています。

　落ち葉や雑草を堆肥化することで、環境にやさしく、ごみの減量化にもつながります。また、できた堆肥を利用することで循環型社会の形成にも役立ちます。

堆肥化の方法

準備するもの

・落ち葉（ケヤキやクヌギ、カエデなどの広葉樹だと堆肥化しやすい）
・ビニール袋や衣装ケース、木枠など落ち葉をためる入れ物、ブルーシート
・土（発酵を促進させる微生物が多く含まれる黒や茶色っぽい土が望ましい）
・水
・米ぬかや油かすなど発酵を促進するもの

落ち葉堆肥作りの手順

①堆肥場を作る
　落ち葉堆肥を作るスペースを確保します。風通しや水はけが悪いと落ち葉堆肥に含まれる水分が多くなりすぎて腐ってしまう恐れがあります。できるだけ風通しが良く、排水性に優れた場所を選びましょう。
　堆肥場が決まったら堆肥枠を設置しましょう。板でコの字に囲うほか、深さ20cmほどの穴を掘って堆肥枠とすることもできます。
　ビニール袋や衣装ケースを使う場合は、水分がたまらないように底に穴を開け、ビニール袋の場合は袋を重ねたり、破れにくい袋を使用するなど壊れないよう工夫が必要です。衣装ケースの場合も酸素が入るようにふたを開けたり、劣化しないよう日陰に置いておくなどの工夫が必要です。

②落ち葉を積み重ねる
　乾燥した落ち葉を堆肥場に入れます。落ち葉を握るまたは踏みつぶしたときに染み出すくらいまで水をまき、入れ物の1/4～1/5位になるまで踏み固めます。その後、米ぬかなどの発酵促進剤を全体にまぶし、落ち葉が見えなくなるように土をかぶせます。
　その後も落ち葉→発酵促進剤→土の順に上記作業を3～5回繰り返します。最後に、雨よけを作って温度を上げやすくするために、ブルーシートをかけます。ブルーシートをかけておくと、乾燥を抑えるほか、雑草の発芽を抑制して栄養素をとどめる効果も得られます。

③月に１回かき混ぜる
　１週間～１か月に１度、積み重ねた落ち葉に空気が入るように一番下の落ち葉を一番上に持ってくるように全体をかき混ぜます。この時に必要があれば発酵促進剤を追加します。また、落ち葉の状態を見ながら水分量を調整します。

　落ち葉堆肥作りでは空気の入れ替えと水分量の調整が重要です。微生物が過ごしやすい環境を意識することがポイントで、微生物の呼吸用に新しい酸素を供給し、活動しやすい50〜60％の水分量を保持しましょう。落ち葉を握ってみて、隙間から水がにじみ出るくらいが目安です。
　発酵過程でドブのようなニオイがしたら、腐敗が進んでいる証拠です。空気の通りが悪く、水分量も多い可能性があるため環境を見直しましょう。
　自然を大切にするために、敷地を利用して堆肥化するなど一人ひとりができる範囲でのご協力をお願いします。