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御代田町の自然環境

御代田町の地形

田切地形今からおよそ千数百万年前、巨大噴火によって噴出された火山灰と軽石は、佐久盆地の大半を埋めつくしたと考えられています。この噴出堆積は旧地形の位置によって異なるが20~30mの厚さで、谷地では60m以上に達し、現在見られるような、御代田町から佐久市にかけて広大な傾斜平地が形成されました。

旧地形を残すことなく埋めつくした新平地は、その後千曲川に流下合流する河川によって削り取られ、そこに断層で構成されたような、凹地の谷と凸地の台地、いわゆる「田切り地形」ができて現在に至っている。こうしてできた御代田町、小諸市、佐久市に広がる「田切り地形」は当地特有の地形でとなっています。

世界の数ある火山の中で、もっとも古い噴火記録は、イタリアのベスビオス火山であるというが、浅間山(前掛山)の噴火記録も、7世紀末にさかのぼる最古の記録を持っている。それだけに山麓一帯に生活する人々にとって、この山の存在は切り離すことのできないものとして現在に至っています。

噴火様式はブリニー式噴火で、溶岩流よりも火山砂礫の噴出が多く、噴火のたびに砂礫が積み重なったり、泥流や火砕流となって山麓に押し出してきた。したがって山頂付近では起伏の少ないけいしゃ地形となり、山麓は前記の田切り地形となった。このような地性のため全般に山腹では伏流水の湧水が多く、山麓平地では凹地に流水はあっても台地上は水に恵まれない地形となっています。

(御代田町誌より抜粋)

御代田の動植物

御代田町は標高700mから2500mまでの間に広がる標高差の標高差の大きい地域にあるため、自然環境は多様なものを有しています。

山林は町の60%を占め標高1000m以上の山腹に展開しています。私有林はカラマツを主体とした樹種が多いが、国公有林はミズナラなどの広葉雑木林が多く、入林制限をしてその保護に努めているため近隣町村に見られない美林を生育しています。

これら山林の意図的な保護と、必要によって保護された帯状林と、田切り地形の凹地への出入りの不便さのため開発をまぬがれた所や意図的に保全されて来た場所では野鳥を始め多くの動植物や昆虫がはぐくまれています。思いがけないところに意外な種類のものが生息・生育が見られるのは御代田町の生育層の特色です。

(御代田町誌より抜粋)

御代田の気象

町のおもな地域は標高800~900m前後に広がっおり、その位置や地形とあいまって特色のある気候となっている。気温は夏季に30℃程度、冬季に-15℃程度、年平均8℃程度となります。

乾燥した空気のため、暑さを体感しないのでとなりの軽井沢町と同様に避暑地として適しています。降水量は年間1000mm内外で、冬季は11月中下旬から4月初旬にかけて降雪はあるものの積雪量は多くなく、乾燥したシベリア季節風のため冬場の寒気は厳しいものがあります。