ガルテナーの農村交流・農業体験記「ガルテナー日和」 | 御代田町
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ガルテナーの農村交流・農業体験記「ガルテナー日和」

ガルテナー日和

「ガルテナー日和」では、信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替で農ライフを送るガルテナーからのメッセージを写真とともにお届けし、農業体験、農村交流の様子を皆様にお伝えしてまいります。
これからクラインガルテンで農業体験、農村交流を始めたいとお考えの皆様や農村地域への移住、定住などをお考えの皆様のご参考になれば幸いです。


『もっと愉しみたい農ライフ』ラウベやまつつじ ガルテナーTさん(2018.7)

 ラウベやまつつじのガルテナーです。3年目を迎え、農の本質もある程度理解し、農作業にも慣れ、播種から間引き、鉢上げ、定植、追肥そして収穫と計画的かつ効率よく野菜づくりを楽しめるようになり…となるはずだったのですが、現実はそう甘くはありませんでした。それでも楽しいし、やりがいがあります!

1 種から育てる達成感
 今年は野菜の種類にして約40種類、トマトやジャガイモなど色、味の違いを楽しもうと複数品種に挑戦しているものも含めると約50種類を栽培しています。その内の半分が種から育てたもので、手間はかかりますが何と言っても上手くいったときの達成感が半端ないです。
 春先の面替は、まだ寒くて発芽環境にないため、3月19日にキャベツ、26日にレタス、4月3日にナス…と東京の自宅のベランダでトレイや発泡スチロールの箱に播種し、発芽、鉢上げを経て4月下旬からようやくクラインガルテンの畑に定植することができました。
DSC_2001.cleaned 4月からは、毎週末面替に滞在していますが、育苗のため畑の土をバケツに入れて東京まで運んだり、6月上旬までは苗を枯らさぬよう水やりのため車のトランクには多いときで100鉢ほど野菜の苗を積んで往復していました。
 東京で発芽させたのが11種類、畑に直接蒔いたのが16種類で、長野県の伝統野菜「ぼたんこしょう」や地元農家さんから譲っていただいた「ひしの南蛮」も我が家のものは、東京生まれ面替育ち、畑の一角で実がなるのを今か今かと待っています。
 今年初挑戦のカボチャや変わり種の白いUFO型ズッキーニは、発芽率が悪く定植後もひ弱でアブラムシが発生し、危うく枯れてしまいそうでしたが、今では元気に生育しています。一方で、昨年秋にガルテナー仲間からもらって植えたゴボウの種は、「え!?これがゴボウ!?」というほどの、まるで枯れたアザミの花のような種で、まったく期待していませんでしたが、ものすごく元気に育ち、写真のように背丈を越えるほど巨大になっています。


DSC_1998.cleaned2 キャベツの苗全滅!!
 2年間の経験から、今年はキャベツの定植を4回に分けて収穫時期を調整する作戦を立てました。東京での育苗も3回目までは順調でしたが、最後の育苗箱の様子に衝撃が走ります。2日間目を離した隙に、なんと苗が丸坊主になっているではありませんか。犯人は、青虫(モンシロチョウの幼虫)。小さな箱の中に50匹もいました。気を取り直して再度ベランダで種を蒔き、育苗していますが、先日朝水やりをしているとモンシロチョウがやって来てあっという間に卵を産み付けていきました。子供の頃から一部を除いて虫が好きで、よく昆虫採取をしていましたが、蝶の産卵の瞬間を見たのは初めてです。
 キャベツの苗の全滅と引き換えに貴重な蝶の産卵を目の当たりにした春でしたが、今年もイチゴを育てました。一昨年、先輩ガルテナーから苗をもらったイチゴは、色が淡く見栄えは今一つですが、なぜか桃の香りがしてとても美味しい実をつけます。そのイチゴにも今年は異変が起きました。何者かに実を食べられているのです…カラス?キツネ?ハクビシン?昨年には無かったことで、敵も色々と学習して進化するのだと実感しました。

3 今度は青虫が全滅!?(無農薬野菜の安心感)
 我が家のキャベツの苗を全滅させてしまったモンシロチョウの幼虫たちは、その後どうなったのか?昆虫好きの家内が、虫かごで飼育し始めました。ところが、近所のスーパーで特売キャベツを買い、外葉を餌に与えていたところ、だんだんと元気がなくなり、ついには48匹が死んでしまったのです。残留農薬が原因!?と疑い、市販の野菜を食べることに慎重になってしまいそうな出来事でした。早々に蛹になっていた2匹は生き残り、やがて羽化して飛んで行きました。

4 シジュウカラと最大のセミ、そして国蝶
 昨年は、ラウベやまゆりの下駄箱の上にセキレイが巣を作りましたが、今年はラウベやまつつじの下駄箱の中にシジュウカラが巣を作って子育て中です♪我々が近くにいると虫を咥えた親鳥が近くの屋根にとまって「ジッジッ」と鳴いて警戒していますが、少し離れるとサッと扉の上の隙間から中に入っていきます。何羽雛がいるのでしょうか?頻繁に出入りしています。軽登山靴の裏に藁のような巣の一部が見えますが、靴をどけると巣を壊していまいそうなので、雛の姿は見えません。二週間前から鳴き声が聞こえていましたので、そろそろ巣立ちでしょうか?巣立つ様子が見れるといいのですが…。
 DSC_2003.cleaned先週は、しらかばのガルテナーさんに呼ばれてセミの羽化を観察しました。国内最大のセミと言われている「クマゼミ」です。羽化直後のセミは淡い緑色の羽がとても美しく、感動しました。また、翌日には国蝶オオムラサキ(日本昆虫学会指定)が飛来、早朝、畑でナスに支柱を立てていると近くの地面に舞い降りたのです。水を飲んでいたのでしょうか、久しぶりに見る日本の国蝶は、大きくて、羽の表の青紫色は言うまでもなく、裏もやや緑色ですばらしく綺麗でした。
 今まで様々な動植物や昆虫を見てきました。植物は、イチリンソウの大群落やセリ、ウド、クレソン、ワラビ、コシアブラなど大変は見てきたと言うより食べてきました。地元の方に案内していただき、採った山菜は畑の野菜より美味しいのが本音です。
 動物では、堂々とした姿で立っていたカモシカや、初めて見た声のきれいなガビチョウなど。そして昆虫は数えればきりがありませんが、昨年秋には、地元の方との交流会で食べた生きた蜂の子が忘れらない思い出です。気が付かないだけで本当はもっと多くの珍しい生き物が近くにいるに違いありません。

5 御代田の夏本番! 
 今月末は、いよいよ「信州御代田龍神まつり」です!今年で46回を数える伝統的なお祭りで、御代田町の夏の一大イベントです。我々ガルテナーも、午後6時からの舞踊流しに参加して華麗(加齢?)な踊りを演じます。今週末は、舞踊流しの練習や地元の方々からのお誘いで、梅の収穫から始める梅酒づくりに参加と盛りだくさんでした。
 また、そろそろ今年2月に味噌作り講習会に参加して仕込んだ手作り味噌を「天地返し」する時期はいつ頃か気になっています。畑作業は慣れてきたとは言え、まだまだ要領が悪く、いくら時間があっても足りないのですが、これからは少し心に余裕を持って、また時には動植物学者のような目を持って周囲を観察しつつ、農ライフをエンジョイしたいと思います!
 

『面替の春』ラウベしらかば 新ガルテナーTさん(2018.5)

 今年の4月から、ラウベしらかばのガルテナーになりました。夫婦二人、東京からここへやってきて、まだ1か月ほど…農作業らしいものは、屋内での種まきと畑の畝作りくらいでほとんど実績はありません。それでも、この短い間にジャガイモが発芽!4月とはいえ面替の春はまだ肌寒い日も目立ちますので湯たんぽを当てながら保温管理していた屋内の種たちも次々と発芽!二人で飛び跳ねるように喜びました。植物が発芽するのは当たり前なのですが、自分たちが蒔いた種が発芽し、植え付けた苗が成長すること、その瞬間を間近に目にするのはとても新鮮な体験でした。まだまだ乏しい農業体験はさておき、ここ面替で過ごした1か月はとても濃密なものでした。

4月上旬 ~ はじめてのチェーンソー ~
 しらかば1-1東京では例年より早く桜が散っていましたが、御代田町ではまだ桜が咲き始めたばかり。山の木々も冬眠中のようで茶色一色でした。そんな頃、地元面替地区の方にお願いして初めてチェーンソーを教えてもらいました…といっても、ただ単にマシンの操作を教わった訳ではありません。
 山の木を定期的に伐ることで、むしろ山が活性化し多様性が生まれることや、無造作に植えられたように見える木も実は昔の人々が土砂崩落の防止や用材や薪などの資源用、あるいは観賞用や山の生態系維持などを設計して植林してきたことなどを教わりました。同時に、チェーンソーの危険性や倒木、怪我などの危険性、過去のヒヤッとした出来事などのリスク面を実体験談に基づき学べたことはとてもありがたかったです。
 一口に「木を伐る」といっても、その迫力は想像以上でした。巨大な木がスローモーション再生された映像のようにゆっくりと倒れていき、大きな音をたてて地面を揺らします。その後訪れる一瞬の静けさ、本当に新鮮な体験でした。
 伐り倒した木の傍ら、以前に伐ったと思われるナラの木の伐り株から新しい枝が生えている様子を見ました。若いうち、樹齢20年くらいまでに伐れば、伐り株から新しい枝が出てくることがあるそうです。山を活用すれば、山の自然環境も豊かになり、人間も豊かになるということが学べた一日でした。

4月中旬 ~ 春を告げる雨 ~
 しらかば24月17日から18日、どしゃ降りの雨が続きました。それにも関わらず、雨の中を畑にはたくさんの野鳥が入れ替わりやってきました。皆、畑の中をうろつき嘴で地面をつついています…何があるんだろう?
 雨が上がり、外へ出てみると畑には大量の双葉が!雑草たちか、はたまた昨年栽培された作物のこぼれ種が残っていたのか…降り続いた雨がスイッチになったようで一斉に芽吹いていました。
 視線を上げれば木々も一斉に萌黄色や銀緑色の芽をつけ、眩しいほどです。雨上がりの後を南風が暖かい空気を運んできたのを肌で感じ「春になったんだなぁ…」とぼーっと畑を見ていた時のことです、デッキの前を一匹の動物がゆったりと通過。
夫「ん?野良犬?野良猫?」
妻「キツネ!キツネだよ!」
 窓越しに驚く夫婦を横目でチラチラと煩わしそうに見ながらキツネは礼儀正しく畑の中ではなく通路側を歩いて去っていきました。さらに夕食時のことです、かすかに聴こえた何かに妻が反応しました。
妻「…何か言った?」
夫「いや…なんも。」
首をかしげながら窓を開けるとぼそぼそっと何かの声がします。
「ホウ…ホウホウ」「ホウー…ホウホウ」
夫「フクロウだ!フクロウだよ!」
妻「ほんとだ、ほんとだ!!」
すごく感動したのですが、子供のように単純な言葉しか出てきません。フクロウは、オスとメスだったのでしょうか、山の端と端で交信するように鳴いていました。
 雨上がりに自然が一斉に眠りから覚めた…そんな印象的な一日。面替の方たちにとっては、日常かもしれませんが、私たち夫婦にとってこの日は、体験したことのないような非日常を感じる特別な一日でした。

4月下旬・5月上旬 ~ 山の恵み山菜を楽しむ ~
しらかば3 面替地区のいつもお世話になる方から「この辺りではさ、タラの芽会ってのをこの時期にやるだよ。ほら、東北に芋煮会ってのがあるでしょ?あんな感じでみんなしてタラの芽を持ち寄ってさ、食べて呑むの」
 その言葉どおり、東京ではなかなか食べる機会がない山菜を面替の皆さんがたくさん用意してくださり、ご相伴にあずかりました!妻は地元の方が採ってきてくれた行者にんにくを使った餃子作り、夫は火を起こしシカ肉バーベキューを手伝い、17時頃から宴席開始。
 採れたての山菜の味と風味は、今までのそれと全く違います!見た目も太さや大きさが全く異なります。タラの芽のハカマを剥くとゼリー状の透明な樹液が出てきて、まさに生きている植物を戴くのだと実感。揚げたての天ぷらは、ホクホクとして薫り高く、二人とも「美味しい!美味しい!」としか言葉が出ませんでした!
 その数日後には、地元の方にお声がけいただき、山菜採りにも参加させていただきました。標高800m~1,000mほどの位置を林道に沿って進みます。「山のものは、私たちだけのモノではありません。山菜の木を見つけても全部採ってはいけません。少しだけ戴いてくる…全部を採れば、木は枯れてしまいますから」と山での注意も聞き、いざ山菜採りへ!コシアブラの木がそこ、ここにあり、大きさも丁度よし、1本の木から根こそぎ採ろうなんていう考えが起きないくらい大収穫となりました。

 農作業体験ではなく、里山での体験描写に終始してしまいましたが、東京にいた頃に比べると、わずか1か月の間にも次々と移り変わる春を五感をフル回転しながら実感することができました。植物の色を見、香りをかぎ、時には食して名前を覚えます。たくさんの野鳥の鳴き声に耳をすましては、まだ見ぬ鳥の姿に思いを馳せます。童心にかえり、全てを学び直すような心持ちでこれから1年を楽しんでいきたいと思います。



『1年生ガルテナーの冬の楽しみ』ラウべしゃくなげ Kさん(2018.1)

 冬です…めっちゃ寒いです。10月中旬にタマネギを植えた頃から朝晩冷え込むようになり、12月になると冬がだんだん本格化します。畑は、カチンコチンに凍るので農作業はしばらくお休みです。クラインガルテン周辺は積雪もほとんどなく、冬でも滞在できるため、この時季ならではの体験イベントに参加させていただきながら、地域の方との交流を楽しんでいます。
繭玉飾り.cleaned 年末には、初めての注連縄作り。なかなか上手く綯えなくて、何かが違う…「右手を引くんです!」「え!?違うことやってました…」説明を聞いて、見ていてもわからなかったことが手を取ってもらいようやく理解できたのがこの作品。「ごぼうじめ」は、正月に玄関に飾りました。先週は、地域の方と「どんど焼き」に持っていく「繭玉・稲の花」を作りました。区長さん曰く、「ヤマボウシという木を使う理由はよくしなるからです。」と教えていただき実際に上新粉で作った繭玉・稲の花を枝先に付けていくと…本当にグニャグニャしなりますな。1本持ち帰ってラウベに飾りました。3色の繭玉がとてもきれいです。


ふんどし一丁の兄貴.cleaned 今週1月20日の大寒の夜には、ふんどし一丁の男衆が寒空の下で水を浴びながら集落を一周する「長野県無形民俗文化財草越地区の寒の水」が行われました。例年に比べ今年は暖かかったそうですが、昨年は浴びた水が道路で凍って観客が転倒したとか…。
 1年を通して企画していただいたイベントに参加し、改めて暦を意識するようになりました。また、自分とは違う経験を積み重ねた地域の方々と話していると、とても楽しいです。皆様にとても親切にしていただき感謝しています。


ホントに越冬するのか.cleaned ところで、ラウベしゃくなげの専用農園はどうなっているかというと、「しらかば」のガルテナーさんからいただいたイチゴの苗が厳しい寒さに耐えています。当地は氷点下10℃以下に冷え込みますが越冬するそうで「ホントか??」と春の訪れが楽しみです。
 昨年はいただいた花豆を初めて育て、この気候風土でしか育たない作物があることを知りました。これを機に伝統野菜に興味を持ち、今年は「ぼたんこしょう」を作ってみたいと思っています。
 今までは住んでいるところの市民農園を借りていたのですが、カミさんは畑をほとんど見ていなかったのですが、信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替では、ラウベからすぐ外にある専用農園を見て「芽が出たね!」とか「花が咲いたよ!」とか作物の成長を共に見ながら笑顔で会話する機会が増えたのが良かったと思います。そうそう、カミさんは「花ゲリラ」だったというのも新しい発見でした。「畑に私の場所が欲しいです」というので、「ここをどうぞ」と用意した所にアサガオとフウセンカズラをモリモリに植え、畑の端一列をコスモスで飾っていました。花ガラから一生懸命種を取っていたので、今年はさらに大変なことになりそうで楽しみです。(おわり)
 

『里山との出会い』ラウベやまぼうし Cさん(2017.12)

 やまぼうし①こんにちは、ラウべやまぼうしのガルテナーです。
澄み渡る夜空に輝く星がいっそう美しい季節となりました。今年は冬の訪れを早く感じます。都会では感じにくくなった四季の移り変わりもここでは、生活のいとなみと密接に繋がっていることに産業経済課の方が開いてくださる行事や
、地域の人々との会話の中で感じ取れます。
 クラインガルテン大星の杜・面替での農業体験生活も3年目が終わろうとしています。1年目は初夏からのスタートで、夏の終わりに植えた大根が思いのほか上手く育ったことに気をよくし、2年目は年明けから何を植えようかと家族で話し合い、意気揚々としていた矢先に関西への転勤が決まり、一度は気持ちが折れましたが、折角の機会を逃すのがもったいなく、通う距離は遠くなりましたが継続し今に至ります。
やまぼうし② そんなこんなで、月に1~2回のペースでの訪れではありますが、沢山の野菜が実り、そして自然に学ぶことが多い日々です。この地とは、子どものころに過ごした祖父母宅での自然体験にワクワクした思い出が心に残り、子どもにも同じ体験をと考え、ラウべなつつばきのガルテナーさんと同じく、御代田町内に住む方が主催する「通い稲作塾」という稲作体験イベントに参加するため、訪れたのが出会いで、もう6年になります。動機は子どもですが、結局は親が雄大な浅間山に魅せられ、田切地形の谷間に広がる田んぼで無心に作業し、地元の人々と交わす会話に安らぎを感じて、クラインガルテンにも応募しました。
 さて、肝心の畑仕事ですが、「農業」とは無縁な都会で育った私たちは、耕運機ひとつ動かすにもひと苦労、右も左もわからないままに、トマト、なす、じゃがいも、大根など沢山の野菜を植え、肥沃な土地のおかげで無事育ち収穫できましたが失敗もありました。子どもが国語の授業で「姿をかえる大豆」というのを勉強してきたので、大豆を育て味噌や豆腐を作ろうと、はりきって植えたのですが、実がならず枝ばかりが大きくなり、また風向きに直行する形で畝を作ったためにモロに風を受けて傾き、長雨にもたたられ出来た実も腐りと最悪な結果で収穫はできませんでした。この失敗から学ぶことは多く、それ以後、風向きや太陽の登る角度等を考えて植えるようになりました。しかし、最後は作物の出来は天候次第、人がいくらあがいてもどうにもならず、里での暮らしは自然を受け入れ、ともに生きることでもあると改めて感じました。やまぼうし③
 クラインガルテンにいると、太陽が昇るとともに目が覚めます。夏は、静まり返った畑で、まずは鳥の鳴く声に耳を傾けながら黙々と草をむしり、冬は凍てつく冷たさを感じながら縁側でコーヒーをすする、この縁側が浅間山の方を向いていたらもっといいのにと思いながらも、畑を見ながら休むひと時は最高です。
 冬は星空もきれいです。そして氷柱の先に見える浅間山は何とも言い表しにくい気持ちにさせます。子どもをきっかけとして始まった農業体験生活に親がはまり、子どもそっちのけで楽しむあまり子どもは引いてしまい、目的に達していませんが、ある人の言葉をかりれば、「親は子どもの心を耕す機会を作ってやることしかできない。」その通りで、大人が夢中になり、ワイワイ、ガヤガヤと話し合い、楽しむ姿は、きっと子どもが歩む人生の力になると信じ、もう少し、この生活を楽しんで行きたいと思います。
 それでは、来年も皆様にとって実り多き一年になりますよう、お祈り申し上げます。(おわり)



『土のにおい、収穫の喜び』ラウベななかまど Uさん(2017.11)

ななかまど1 こんにちは、ラウベななかまどのガルテナーです。今年5月にスタートしたばかりの新米ガルテナーです。登山をはじめアウトドアが好きで、長野県にはこれまで何度も訪れていました。会社勤めも一区切りすることから、信州の自然ともっと接したい、土や農にもっと接したいとの思いがつのり、4月の初めにこのクラインガルテン大星の杜・面替を下見に訪れ、幸いにも1区画空いていたのでその翌日には御代田町役場に申請、即決でした!宅(愛知県)からは、車で片道5時間と遠距離ですが、こうして週末滞在をベースにしたプチ農作業が始まりました。
 5月のGW中は1週間フルに滞在。農作業指導員の方やベテランガルテナーさんに教えていただきながら耕うん機をぎこちなく操り、苗の良し悪しの見分け方もよく判らないままホームセンター等で調達したキャベツ、トマト、きゅうり、ブロッコリー、ネギ…と初挑戦としてはかなり欲張って10数種類を植え、「自分達の畑づくり」がスタートです。
 6月に入りますと、小さな芽だった野菜もぐんぐんと伸び(雑草もあっという間に伸び)緑色が増え、ようやく畑らしくなってきました。きっと土がいいのでしょう、生育は順調でした。いよいよ迎えた待望の初収穫の朝!早速採れたてのラディッシュ(二十日大根)を小皿に乗せ、目の前の畑を眺めながらの朝食は、たとえ質素でもこの上ない贅沢を感じました。
ななかまど2 7月になると、ミニトマト、きゅうり、ズッキーニ、ナス、ピーマンと次々に収穫することができ、二人ではとても食べきれないほど毎日採れました。しかも、自分で育てた野菜は毎日食べても全然飽きません。更には、野菜の生育状況を確認することができ、例えばズッキーニがどのようにして実をつけ、大きく成長していくのか全く想像もできずにいたのですが、この歳になって初めて知ることができました。畑の野菜達もすくすく育って大きくなっていく中、ラウベの壁際に播いたアサガオがようやく咲きました。控えめな色合いが心を和ませ、早朝からの農作業の疲れを癒してくれます。
ななかまど3 8月には「スイカ襲われる!」事件が発生、5月に苗2株を植え付け、10個ほど実をつけるまでになりました。何個か収穫し、残りは翌週滞在した際のお楽しみにと残しておいたのですが、来てみると何とも無残な姿に…。残念無念、カラスの仕業です!スイカの上にネットを被せておいても、憎き犯人には効き目が無かったということか?来年はもっときちんとした対策を講じたいと思います。
 9月になるとすぐ目の前の共同菜園に咲くソバの花が咲いているのを眺めながら大根やホウレンソウ、ハクサイ等の秋野菜の準備。寒くなってからの鍋料理の具材にしたいと思います。また、鍋のお供には、せっかくですから美味しい佐久の地酒を…冬が待ち遠しいです♪また、面替の地で初めて見ることができたのは9月中下旬頃から飛来する蝶「アサギマダラ」です。その華麗に空を舞う美しい姿にすっかり見とれてしまいました。
 10月も半ばを過ぎ、これまた貴重な体験をすることに。23日未明、台風21号の影響により当地では強風が吹き荒れ、夜が明けてからラウベの外を見ると、まだ樹々は大きく揺れおびただしい量の枯葉が宙を舞い飛んでいました。そしてついに午前7時半頃には停電。やがて風も鎮まったものの昼過ぎになっても停電は復旧せず、近隣の方々に声をかけていただき、とても心強かったものでした。どうやら停電はクラインガルテンがある面替地区の一部、かなり局地的であったとのこと。お風呂も使えないので車で20分ほどの日帰り温泉施設へ。灯りのある有り難さを実感しつつクラインガルテンに戻り、薄暗いローソクの灯を頼りにインスタントラーメンの夕食で図らずも久し振りのキャンプ気分となりました。結局、停電は日付が変わった翌日午前2時頃に復旧し、19時間の電気なし体験となりました。
 11月には、樹々の紅葉が一段と進み、冬の到来も間近です。6日の朝には霜で畑が真っ白になっていました。それでも冬野菜達は凛としています。自分達も負けてはいられません!今年も残すところ2ヵ月を切りましたが、クラインガルテンでは野沢菜漬け講習会やしめ縄作り体験、新蕎麦交流会とまだまだイベントが盛りだくさんのようです!
 土の匂いを感じながら過ごした7ヵ月、野菜達のたくましさに感激しつつ、来春の畑の姿を思い描きながらラウベの軒下に吊るした柿や豆を眺めながら今週もまた、季節が移り行く様子をクラインガルテンで楽しんでいます。(おわり)

『里山での農作業体験』ラウベいちい Nさん(2017.10)

ichii2 こんにちは、ラウベいちいのガルテナーです。私の農作業体験は、昨年(2016年)5月からスタートしました。滞在しているラウベ「いちい」は、クラインガルテンの入口から見ると一番奥にあります。「いちい」の正面には共同菜園があり、毎年ガルテナーがそば打ち体験に使うための「そば」を地元農家の方のご協力により栽培しており、花を終え実が茶色くなり始めたそば畑を眺めながら日記を綴っています。
 自然を身近に感じられる田舎暮らしを体験したいという思いからクラインガルテンを探し始め、東京からのアクセスが比較的良く、冷涼な気候の御代田町で農作業体験を始めることにしました。野菜作りについては、「マルチって何?」というレベルの全く無知の状態からのスタートでしたが、ネットで検索すればとりあえず参考になる情報は簡単に得られますし、先輩ガルテナーからアドバイスをいただいたりして人生初の野菜作りを素人なりに楽しむことができています。
 2年目の今年は、20種類以上の野菜を育てました。豊作だった枝豆やトウモロコシの収穫が終わって、今はオクラやナスの収穫、その後はサツマイモや落花生が採れる予定です。無農薬と僅かな肥料でも野菜は本当に良く生育し、食べきれないほどの収穫を与えてくれました。さらに、野菜や花が持っている強い生命力に触れることもできました。発芽したものの少雨のせいでしおれていたパクチー(コリアンダー)がいつの間にか復活し、立派に生育したのはちょっと感動でした。
 ズッキーニやオクラの実はあっという間に巨大化することを知りましたし、また畑を囲むように種を播いたヒマワリの成長には驚きました。なんとラウベの屋根も超えて高々と伸長し、背丈が4m位になったのです。種の説明書には、2~2.5mに成長する品種とありましたが、ここまで伸びたのはきっと面替地区の地力のお陰なのでしょう。
ichii 農村滞在では、里山ならではの体験もありました。
ある日の夕方、ラウベで農作業をしていると、「いちい」の東隣の雑木林でガサガサっと今まで聞いたことのないような大きな物音がしました。「何だろう?」と音のするほうへ目を向けると、土手の陰から突然二頭の鹿が現れ、私の存在に少し驚きながらも共同菜園のそば畑の中を軽やかに横切って行きました。私は一歩も動けずただ、鹿の行動を目で追うだけでした。
里山で暮らしていれば、茂みから聞こえるキジの鳴き声やタヌキ、キツネ、ハクビシンといった小動物の足跡は、当たり前に目にするようなもので、野生生物との遭遇はいつ起こってもおかしくありませんが、一瞬の出来事に、もしクマやイノシシだったらどうしようと大げさなことを考えてしまう瞬間でした。普段の生活環境では、見かけなくなったイトトンボをクラインガルテンではよく見かけます。環境汚染に敏感で生息域を減らしていると聞くと、多少の害虫の被害があっても無農薬で良かったと思います。
 御代田町面替での農作業体験は野菜作りの面白さや奥深さを私に教えてくれました。信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替の農作業体験を活かし、どこか懐かしさを感じさせる里山での暮らしを後半生の楽しみの一つにしていきたいと思っています。(おわり)



『自然と接する暮らし』 ラウベなつつばき Kさん(2017.9)

 こんにちは、ラウベなつつばきのガルテナーです。信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替で「自然と接する暮らし」をスタートして3年目になります。私は、今年本厄を迎える年齢で、東京でマスコミ業界に勤めるサラリーマンです。妻と子ども2人でクラインガルテン生活をエンジョイしております。「エンジョイ」といっても普段の暮らしもいっぱいいっぱいですので、1か月に1~2回訪れるペースです。他のガルテナーさんからすれば「甘い!」という感じかもしれませんね。
じゃがいも写真.cleaned 私が御代田町を初めて訪れたのは、5年前にさかのぼります。御代田町内の方が主催した「通い稲作塾」という稲作体験イベントに参加するために来ました。田植え・草取り・稲刈り等で、毎年春から秋にかけて通う中、地元の人のすばらしさや、この地ならではの豊かで魅力的な自然を知りました。その中で、もう一歩この土地に踏み込んでみたく、クラインガルテンに応募しました。プランターで余った万能ネギの根っこを植えて育てるくらいしかしなかった私が、突然、広大な(私にとって)畑を得た結果はというと…大豊作です!土地が良いのでしょうね、近所にも配りきれないほどの野菜が収穫できました。
 ただ、数多くの失敗もありました。「接ぎ木苗」という存在を知らず、メロンの接ぎ木苗のメロンではない根元の方から出てしまった芽を一生懸命育て、巨大なひょうたん瓜を作ってしまったこと。収穫が遅れてしまい、キュウリやズッキーニを大根ほどの大きさに成長させてしまったこと。収穫直前のトウモロコシが何者かに食べられ、犯人を捕獲すべく罠を設置してもらったところ、翌週末に行ったら、「ニャー、ニャー」という鳴き声が聞こえ、ネコ(犯人ではありません)が捕獲されていたこと…。
 40年以上生きてきて、大体のことは経験してきたと思っていた私が、子どもの頃のように新しい体験をしています。この刺激、とても気持ちいいです♪私だけではなく、私の子どもたちも都会では得られない刺激を強く受けていると思います。
 そして得られるものは「刺激」だけではありません。ふとクランタンとお酒写真.cleanedラインガルテンから見える雄大な浅間山を眺める余裕や、夜にランタンを灯して暖かい明かりの下、星空を眺めながらお酒を飲む余裕…。これらの「余裕」もクラインガルテン生活で初めて得られた「シアワセ」です。
 作物が採れない冬は、車で5分のところにあるスキー場でスキーも楽しんでいます。子どもたちは、御代田町でスキーが滑れるようになりました。私たち家族にとっては、クラインガルテンが生活の重要なポイントになっています。
 解剖学者の養老孟司さんによれば、人間(の脳)は予測不能なことをできる限りさけたいので、「照明で明るさ一定」、「エアコンで室温一定」、「アスファルトで作った平らな道」など、環境の安定した「都市」を構築し、予測不能なことを排除してきたとのこと。しかし、その整った環境が人間の適応力を鈍らせ、いろいろな問題を生み出す原因となっているそうです。確かに、月に数回のここでの暮らしで自然の中に身を置くと、予測不能なことばかりで脳はフル回転です。さらに、対応するため身体もフル回転。しかし、疲れるどころかとても調子が良いです。クラインガルテンに通うため、自宅から往復5時間の道のりもまったく苦になりません。人間のふしぎな潜在能力を感じます。自然に囲まれたこの土地で、自然と接する暮らしをすることで、人間としての広がりが生まれてきた気がします。
鯉鮒写真.cleaned この文章を書いている週末には、「通い稲作塾」のイベントで田んぼから鯉・鮒を池に戻す作業に参加しました。この地方では、田んぼで鯉・鮒を飼育して雑草が生えるのを抑制する伝統的な稲作手法(養鯉農法)があります。合鴨農法と同じ仕組みですね。稲穂も実り、もうすぐ田んぼの水を抜く時期なので、その前に鯉や鮒を池に戻します。稲作の一作業ですが、子どもたちにとってはまさに「魚のつかみ取りイベント」です。どろんこになりながらワイワイ楽しんでいました。
 クラインガルテン周辺の農地では蕎麦の花が咲き秋の気配に包まれてきましたが、冬には共同菜園で収穫された蕎麦を打ち、皆さんで新蕎麦交流会が待っています。今年もまだまだ飽きないガルテナーライフは、御代田町面替地区を舞台に「自然と接する暮らし」をさらに充実したものとしてくれることでしょう。(おわり)


 
『なんちゃって農作業の振り返り』 ラウべやまつつじ Tさん(2017.8)

DSC_2406.cleaned こんにちはヽ(´▽`)/2年目のラウベやまつつじのガルテナーです!
夫婦二人、週末滞在を中心に東京都新宿区から自家用車で2時間かけてほぼ毎週通っています。それでは、恥ずかしながら1年4ヶ月間のここ面替での生活・農作業を振り返らせていただきたいと思います。
1.不純な動機
 6月末の定年を4ヶ月後に控えた昨年2月、遅ればせながら7月以降の「第二の人生?」を考え始めた頃、偶然にも長野県の観光サイトで「信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替」の利用者募集を目にしたのが始まりでした。当時、農業に対する思い入れなどなく、農作業はおろか園芸すら経験のない夫婦だったので、多少の不安はありました。一方で、野菜作りや農作業の成果への期待も殆どなく、それよりも親しみのある長野県で…しかも浅間山が綺麗に見えるこの地に拠点を持てることが何より嬉しかったのを記憶しています。
2.ソバージュ栽培??
 野菜作りの勉強も殆どしませんでしたが、最初に育ててみたいと考えたのが、毎年長野県を訪れては道の駅などで調達していた「ねずみ大根」と「ぼたんこしょう」でした。種は種苗店から購入し、東京の自宅マンションのベランダで発芽させたのまでは良かったのですが、無知な私はそのまま大根の苗をクラインガルテンの畑に移植する始末…周囲から笑われてしまいました。
 他にもいくつかの果菜類の栽培を地元の農作業等相談員の方や先輩ガルテナーに勧められるままキュウリ、ナス、トマトにオクラ、スイカなど次々に植えましたが、6月までの3ヶ月間は月に2~3回、しかも金曜日の夜から日曜日の昼までの短期滞在で、生活用品や農作業用品等の調達も必要だったりで農作業に充てる時間も情熱も乏しく…そもそも草刈や農作物の生育管理に関する基本的な知識がまるでなかったことから、梅雨に入る頃には畑はすっかり雑草だらけの荒れ放題となってしまい汗を流しながら雑草との戦いにかなり手を焼きました。DSC_0807.cleaned
 ところで皆さんは「ソバージュ栽培」という言葉を聞いたことがありますか?以前テレビ番組で「放任栽培(ソバージュ栽培)」という手法によるトマトの育て方が注目されていると放送されていたのを見ましたが、まさに我が家の芽掻きも摘心も誘引もしなかった「放任トマト」は、支柱も不十分だったせいか倒れかかっていて奥の方の実を採るのもままなりませんでした。ともすれば、下には地這いのキュウリが雑草と絡まり、棚から縦横無尽に伸びているヘチマが近くに植えたサツマイモのツルと絡まり、まるでジャングルの中を宝物探しをするかのような気分で巨大化したキュウリを収穫していたのが懐かしく思えます。
 そのような状況でしたので6月下旬の土曜日の朝、しばらく観察していなかった辛味大根の白い肩が土から覗いているをの見つけた時の感動はひとしおでした。8月からはナス、オクラ、ヘチマ、そして佐久地域の主力生産品目の1つでもあるズッキーニなどがとても食べきれないほどに実をつけ、結局1年目のシーズン中には40種類以上の野菜を収穫することができました!
3.諦めてはいけない
 土の持つ力の偉大さ、僭越ながら農業の奥深さと併せて、この1年間の体験で感じたことは食物の生命力や力強さで「枯れてしまったかな?と思っても簡単に諦めて根を引っこ抜いてはいけない!」ということです。
 昨年、JAでルバーブの苗を2本買って植えましたが、うち1本は上手く根付かずに枯れてしまいました。地元の方の助言でもう少し様子を見てみることにし、そのまま放置することに。いつの間にかその存在すら忘れていたところ、年が明けて雪が溶けた早春、なんと復活しているではありませんか!地上部から見えている部分だけではなく、土の中で植物は新たな芽や茎や葉を広げるタイミングをじっと待ち、生命力を温存していたのかと思うとビックリです!現在、1年目から収穫できている隣の株と一緒にジャムの原料として活躍しています。
 2年目の今年は、何冊かのテキストを片手に真面目に?農作業をやっています(笑)
 辛いものが好きで、辛味大根やぼたんこしょうを栽培していますが、今年も上手く育った時の達成感を味わいたくてキャベツやレタス、トマト、ナスと同様に種を東京で発芽させ、育苗ポットに移植してからクラインガルテンの畑に定植しました。東京での育苗管理は概ね順調でしたが畑への定植が時期が早かったのか、空梅雨で水不足だったせいか元気がなく半分は枯れかかっていました。それが梅雨明け以降、ある程度雨量もありここ半月で大半が復活してきたのです!つくづく自然の持つ底力に驚いています。
DSC_1504.cleaned また、今年も棚も作ってヘチマを栽培しています。沖縄での生活経験がある私たちにとって、ヘチマはゴーヤと共に大好きな食材で輪切りにしてフライパンで焼くととても美味しいのですヽ(*´∀`)ノ
 ゴーヤなどと違って沖縄以外ではスーパーで買えないため、昨年試しにクラインガルテンの畑に植えてみたところ予想外に立派に育ち、驚くほどの大量収穫でした。是非、この美味しさを知ってもらおうとラウベで調理し隣近所のガルテナーさんに配りました。皆さん「ヘチマ!?これ食べれるの?背中擦るものでしょ(笑)?」…不評でした(゚д゚lll)でも諦めてはいけません!この美味しさを理解してもらうよう今年も頑張ります♪
 お盆が過ぎ、クラインガルテンでは冷涼な風にトンボがふわり、ふわりと飛んでいます。今年も御代田町の一大イベント「信州みよた龍神まつり」にガルテナー仲間と共に地元の皆さんと舞踊流しに参加しました。途中、東京から遊びに来ていた友人夫婦と法被姿で記念撮影をすることもでき、ここ信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替での思い出が1つまた1つと増えています。(おわり)

『クラインガルテンでの農作業生活』 ラウベしらかば Wさん(2017.7)

 梅雨が明け、畑の農作物もグングンと育っています。ラウベの縁側から見わたす畑、思い起こせば私が信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替のガルテナーになったのは平成27年7月の開園当初の頃でした。私の農業体験は、東京都で1年、他県のクラインガルテンで5年、そして御代田町のクラインガルテンで3年、通算8年にわたり農に寄り添った生活を続けています。
 信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替の滞在も3年目を迎えました。1年目は7月の夏真っ盛りの中でしたので、豆類とトマト、ナスを数本植えた程度でしたが放っておいてもとても良く育ち、それなりに収穫することができました。
 2年目には40種類位の野菜を無農薬有機栽培により取り組みました。野菜作りは、野菜専門の雑誌や専門書を読んで毎年工夫しながら植えています。例えばジャガイモの「逆さ植え」や「浅植え」、トマトの「カチカチ植え」や「寝かせ植え」などを試しましたが、結局は普通の植え方に戻りました。野菜作りにおいては、その土地の気候や土の状態を考えて植えることが大事であるとつくづく実感いたします。また、地元の農家の皆さんから教えていただくこともたくさんあります。
 3年目となる今年は、シルバーのマルチを使った栽培方法を取り入れました。シルバーのマルチはアブラムシ予防になると聞き試してみたのですが、マルチを使って植えたキュウリにアブラムシがたくさんついてしまっているのを見つけびっくりしました。良い資材を使っても人間の目で生育状況を毎日観察することが大切であると思いました。品種については、なるべくその土地に合ったものを植えるように心がけています。やはり御代田町は高原野菜の産地として有名なだけあり、レタスとキャベツの栽培に適した環境で、生育状況が良いと思います。また、昨年は小布施ナスの苗を植えとても美味しかったので、今年は苗の本数を増やしました。とりわけ花豆の赤い花が大好きで、毎年植えるようにしています。
 今年初挑戦の品種は、愛らしい姿のまん丸としたズッキーニ「ゴールディ」です。ちょうど今が食べ頃で採れたてを美味しくいただいています。ほかにもピーナツカボチャやシカクマメも初めて植えたので収穫が楽しみです。昨年の冬は、地元の方から渋柿を貰いガルテナーの皆さんで干し柿を作ったので、どのラウべにも軒先に干し柿がぶら下がっていました。思いのほか甘くて美味しい干し柿が完成したので、今年の冬も兆戦してみたいと思います。
 信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替の良さは、何といってもラウべの目の前に自分の畑が広がっており、縁側から直線的に畑にアプローチすることができ、自分が手入れした畑の鮮やかな緑を眺めながら、目の前に広がる畑から採ってきた新鮮野菜を食卓に並べることができ、とても贅沢な体験ができるということです。畑を眺めていると時の経つのを忘れてしまいます。
 農作業以外にも地元面替地区の皆さんには地区の行事やイベント、交流会にお声がけをいただきました。昨年一年間は、1月の冬の伝統行事のどんど焼きに始まり、春には農作業の合間の地元レクレーション、夏は御代田町の一大イベントである龍神まつりに地元の方と一緒に舞踊流し、秋には町民大運動会に参加させていただきました。
 クラインガルテンのある面替地区は、山と川がすぐそばにあるたっぷりの自然とほんのちょっとの集落がぎゅっと詰まった里山です。地元の皆さんの温かい人柄と豊かな自然、良好な土に恵まれ、今日も農村生活を楽しく過ごさせていただいています。(おわり)

『農ある暮らし』 ラウベやまゆり Yさん(2017.6)

IMG_0370 皆さん初めまして。ラウベやまゆりのガルテナーです。信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替のガルテナーとして2年目の初夏を迎えました。しかし、まだ時々「みよたメール配信サービス」から朝晩と霜注意報が発令されます。昼間に燦々と太陽を浴びた小さな野菜の苗を守るために、夕方になると急いでトンネル状に覆いを掛けることもあります。

 クラインガルテンが位置する御代田町面替地区は、東側に軽井沢町が隣接する避暑地で実際に当地の南の山には別荘地が広がっています。この寒暖差は、美味しい野菜を作るのに適していて、レタスやキャベツ、ブロッコリーなどの栽培が盛んです。もちろんクラインガルテンの北側を流れる湯川沿いで収穫されるお米も最高です。
 今シーズンは、4月中旬から農作業を本格化して以来2か月が過ぎ、私の「あさま庵の農日記」はすでに12ページに達しました。所狭しとばかりに植えた種や苗の種類は、今数えると42種類、品種なら60種位になるでしょうか。スーパーや八百屋さんで売っている野菜が大体揃っています。
 驚かれると思いますが、私はここに来るまでの40余年間はいわゆる月給取りで、まったく農業知識はありませんでした。しかし幼少の頃から「人が生きるのに不可欠な食べ物を作る人が一番大切な人!」という思いが忘れられず、定年と共についに思い切って「プチ農業」に挑戦することにしたのです。
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 私の短い経験で言えば、クラインガルテンでの「農ある暮らし」は家庭菜園の延長のようなものと考えれば何も心配は要りません。それに年に数回、御代田町役場の担当課が関係機関と連携しガルテナー向けの農作業講習会等を開催してくれますから、ここでも農作業で分からないことを相談することができます。しかし私の場合、ほとんどの疑問点はインターネット上のサイトで解決しました。「基本的なことが理解出来ていたらすべて自己流でよし!」というのが私の流儀になりました。その位、ものづくりには様々な意見があるということなのです。それでも採り立ての無農薬野菜を家族などに宅配するのが大変なほど次から次へと野菜が収穫されるのです。
その訳は、ここの畑の土壌がややアルカリ性土壌だということに依るのかもしれません。何れにしても私がこれまでに視察して来たクラインガルテンの中では、信州みよたクラインガルテン大星の杜・面替の農地が一番良質なのではなかろうかと思います。細かい技能よりも優れた土地が一番の良薬です。もちろん私以外のガルテナーの皆さんも無農薬栽培を実践しています。
C_6gf91U0AArZ88 さて、この好季節、隣接する大星神社の杜を中心にした周辺では、朝からニホンアマガエルの大合唱が響いてまいります。それに加えて私のラウベでは、連休中にセキレイが思いがけず巣作りをしましたので、雛が巣立つまでの丁度1ヶ月間は、和鳥の子育て支援という貴重な体験をさせてもらいました。巣立った6羽の小鳥たちは、見渡しますとどうやらこの辺一帯を遊び廻っているようです。安全なこの地が人に懐いたたくさんの小鳥たちの住処になれば一層楽しい「農ある暮らし」になることでしょう。(おわり)


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